Basic Income

ここでは、ベーシックインカムについて基本的な考え方を書きます。

様々な立場の人が、様々な考え方で「ベーシックインカム」というものを支持しています。

中には的外れなものも多々あります。

そういった的外れな「ベーシックインカム」という万能薬に対する批判をいただきますが、ベーシックインカム勉強会いしかわではその中身自体をみんなで考えてみようという立場です。

(的外れなベーシックインカムとは、中身は子ども手当であったり負の所得税であったりします。)


どういったベーシックインカムがいいか、みんなで考えてみませんか?


【ベーシックインカムの基礎知識】

Basic(ベーシック)= 基本的な
Income(インカム)= 収入

日本語では「最低所得保証」や「基礎所得保証」「国民配当金」などと呼ばれ、頭文字をとってBI(ビーアイ)と訳されることも多くなりました。


ベーシックインカムは世界各国で様々な政策提案がなされており、「これがベーシックインカムです」と言えるような基準はありません。

しかし、共通する思想として以下のようなことが言えます。


《国が無条件に全国民に一律に一定額のお金を安定的に長期にわたり支給》


ほぼすべての人が生きていくために働くか、なんらかの収入を得て生きています。

しかし、私たちは真に主体者としてお金を稼ぎ、生きているのでしょうか。

生きるために働き「お金」を稼いているはずが、「お金を稼ぐために生きている」のではないでしょうか。


何をするにもまずはお金の算段をし、ときに喜びときに諦め、お金のやりくりを基準にすべての行動を考えてしまう。

みなさんにもそういった経験はありませんか?


そういった疑問が出発点ではありましたが、ベーシックインカムの議論はとても哲学的であり、知的好奇心をくすぐります。



【ベーシックインカムという視点はひとつではない】

「ベーシックインカム勉強会@金沢2/4」でも詳しく解説していただいていおります。

https://basicincome-ishikawa.amebaownd.com/pages/35930/movie

ベーシックインカムは「〇〇である」と言い切れる考え方ではありません。


動画ではこうしてご説明していただいています。

・ベーシックインカムは福祉や社会保障ではない
・ベーシックインカムは生活保護ではない
・ベーシックインカムは共産主義的ではない


ツイッターやフェイスブックでの投稿をウォッチしておりますと、福祉政策と勘違いして給付の統一という視点のみで「福祉の切り捨てだ!」とおっしゃる方もいらっしゃいます。また「共産主義的だ!」とおっしゃる方もいらっしゃいます。


ベーシックインカムという考え方はそうした単一の視点から考えられたものではありません。

そしてまた完璧なものでもありませんし。

それを一緒に考えること自体がよりより社会を作る一歩だと思います。

(解説の野末さんは大学は哲学科の方なのでジャック・デリダの脱構築的な問いとして「〜ではない」とあえて提案されています、おそらく。)

端的な答えを言わないのは、それぞれ自分の頭で考えていくべきだという強いメッセージに思えます。


【ベーシックインカムとして提案されている中身について】

金額は一人当たりで考えられていて、およそ5万円、7万円、12万円など、給付額を含め様々な案が考えられています。

基本的な中身として「国が無条件に全国民に一律に一定額のお金を安定的に長期にわたり支給」がもっとも核心の部分です。

その文の通り、生まれてから死ぬまで生きている限りベーシックインカムを支給するということです。

政権交代などで、ベーシックインカムが廃止されるということもないように制度作りが求められます。

別ページで、実際に支給されたとしての、わかりやすいシュミレーションをしてみたいと思います。


【財源について】

財源については、様々な専門家が様々なシミュレーションを行っています。

ベーシックインカムの根幹である月の一人当たりの支給額に、それぞれの思想が現れていると言えます。

月5万円のベーシックインカムであれば、現行制度の組み替えなどによってあらたな税負担もなく実現可能だとする説もあります。

月7万円のベーシックインカムであれば、1億2000万人に12ヶ月支給したとして、必要な金額は100兆8000億円になります。


お金がいないからできないのか、お金があってもやらないのか、実はお金はあるのか。

下記の財源案の他に、たくさんの財源案があります。

様々な意見を聞き、一緒に考えてみませんか?


・所得税45%案   ---小沢修二さんの案---

---月8万円のベーシックインカムの場合---

2008年度の総所得総額は約257兆円
一律45%の所得税率で115兆円。

所得控除の廃止で所得税収は20%以上アップ。

年金・児童手当・生活保護・失業給付なども不要となった場合、少なくとも70兆円を確保できる
。

また月5万円のBIなら現行の税制の組み替えなどで十分可能とされている。


・政府貨幣発行益案   ---関ひろのさんの案---


政府内に通貨局を設置、日本銀行券とは独立した通貨運営によって財源となっている負債から通貨発行益によって財源をまかなう。


・消費税50%案   ---ゲッツ・W・ヴェルナーさんの案---


様々な税金を消費税一本化。

2013年消費税の税収は10.8兆円。50%で100兆8000億円になります。


・トービン税案

為替取引において、都度0.1%の課税を行う。前フランス大統領選においてサルコジ陣営も支持を表明。

現在の取引額から換算すると1京円ぐらいは捻出できるとの話もある。

ノーベル経済学賞受賞者の、アメリカの経済学者であるジェームズ・トービン氏が1972年にプリンストン大学での講義において提案した通貨取引課税と類似するもの。


【あなたにベーシックインカムがあったとしたら?】

今現在のあなたの暮らしに、ベーシックインカムがあったとしたらどうなりますか?


想像してみてください。あなたの大切な人や家族、友人にもどんな変化が起こるでしょうか?


無駄な残業や、必要ではない作業を切り上げて、大切な誰かとの時間、趣味の時間、社会のために働く時間、また今まで通りの暮らしを続け、貯めたベーシックインカムで好きなものを買うのもいいでしょう。

お金を稼ぐために生きるのではなく、ベーシックインカムは「何のために生きていくか、どう生きていくか」を問われるかもしれません。


そういった意味でベーシックインカムは、厳しい制度かもしれません。

このただ漠然と働いて生きることを良しとしないかもしれません。


そこでベーシックインカム勉強会いしかわは、「ベーシックインカム+教育」という組み合わせを提案していきたいと思っています。